志村康太、SF漫画「BILLY BAT」を紹介
志村康太です。
歴史を裏側から操る何者かがいたとしたら…。
そんなifの世界が楽しめるおすすめ漫画が「BILLY BAT」です。
2008年から2016年までモーニングで連載された浦沢直樹先生の漫画作品です。
実はこのBILLY BATは、ヨーロッパで数々の賞を取っている名作なんです。
今回はそんなBILLY BATをまだ読んだことがない人に向けて、その魅力を紹介できればと思います。
志村康太が好きな「BILLY BATの世界観」
浦沢直樹:企画・演出・音楽 『BILLY BAT』 Promotion Movie|Naoki Urasawa | 9/23最終巻発売記念
BILLY BATは、物語のキーとなるキャラクターこうもりの「ビリー」を中心に、物語の舞台がめまぐるしく変わる少し変わった漫画です。
日本の江戸時代が舞台の話もあれば、紀元前のキリストを描いた話もあります。
「ケネディ大統領はなぜ殺されたのか」
「アインシュタインはなぜ発明家になれたのか」
「人類は月に降り立ったのか」
など、歴史の闇に浦沢直樹独自の解釈で、ビリーとその周りの人間が関わりながら物語は進みます。
史実と異なる部分も多いので、勉強には不向きかもしれませんが、「人間の歴史」というテーマに興味を持つには十分な作品だと思います。
志村康太が考える複雑なストーリー
主人公と呼ばれる人物は2人いるのですが、その主人公が登場していないシーンが多いのがこの漫画の特徴です。
時系列や登場人物などが目まぐるしく変わっていくので、序盤はこの作品のテーマを把握するのが難しいかと思います。
序盤は主人公もただただ苦悩する傍観者(読者に近い立ち位置)として物語が進むため読者も物語の理解が難しく、色んな時代の色んな登場人物とビリーの物語をただただ見ているだけになるかもしれません。
物語が中盤に向かうにつれて主人公が少しずつ漫画の中で起こっていることを把握していくため、読者も同じスピードで物語が把握できるようになってきます。
序盤は理解が難しくこの作品の魅力も伝わりにくいのですが、ストーリーの本筋を「理解した」瞬間、この作品の良さがドンっと大きな衝撃となるのではと、志村康太は考えています。
志村康太のまとめ
「BILLY BAT」は、史実が細かく描かれていることや、複雑なストーリー展開、伏線の回収などかなり練り上げられた作品と言えます。
まだどの作品も読んだことがない、もしくは20世紀少年しか読んだことがない、という人は是非一度BILLY BATも読んでみてください。
以上、志村康太でした。